不穏時対応ガイド
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Level 3重度

暴力・自傷他害の危険

具体的な状況

  • 他者への暴力行為
  • 自傷行為(頭を打ちつける等)
  • 器物破損
  • 離院の危険
  • 制止不能な興奮状態

対応フロー

1

応援要請(コードホワイト等)

2

患者・スタッフの安全確保を最優先

3

【警察通報を検討】自傷他害の危険が切迫している場合は110番通報をためらわない

4

可能であればリスペリドン内用液(1〜2mg)の内服を試みる

5

内服不可 → オランザピンまたはハロペリドール筋注(⚠ オランザピン筋注後2時間はベンゾジアゼピン投与禁忌:呼吸抑制リスク)

6

改善なければ身体拘束+静注薬剤(ルート確保)

7

持続モニタリング開始(SpO2、心電図)

8

拘束開始後は定期的な再評価(2時間ごと)

使用薬剤

リスペリドン内用液

抗精神病薬
投与経路

経口

用量

1〜2mg

効果発現

30〜60分

重度でもまず内服を試みる。液剤で服用しやすい

オランザピン筋注

抗精神病薬
投与経路

筋注

用量

10mg

効果発現

15〜30分

内服不可時。ベンゾジアゼピンとの併用禁忌。糖尿病禁忌

ハロペリドール

抗精神病薬
投与経路

筋注/静注

用量

筋注5mg / 静注5mg(緩徐に)

効果発現

筋注15〜30分 / 静注5〜10分

内服不可時。静注は心電図モニター下。QT延長・TdPリスク

ミダゾラム

ベンゾジアゼピン
投与経路

筋注/静注

用量

筋注5mg / 静注2〜3mg

効果発現

筋注10〜15分 / 静注2〜3分

呼吸抑制リスク高い。気道確保の準備必須。フルマゼニル準備

フルニトラゼパム

ベンゾジアゼピン
投与経路

静注

用量

1mg(緩徐に)

効果発現

2〜3分

強力な鎮静。呼吸抑制に厳重注意。希釈して緩徐に投与

ジアゼパム

ベンゾジアゼピン
投与経路

静注

用量

5〜10mg(緩徐に)

効果発現

2〜5分

筋注は吸収不安定のため静注推奨。血管痛あり

注意事項

  • !身体拘束は医師の指示・診察が必須
  • !拘束中は15分ごとのバイタル確認
  • !拘束部位の循環障害チェック(末梢冷感、色調)
  • !静注ベンゾジアゼピン使用時はフルマゼニル準備
  • !挿管・バッグバルブマスクの準備
  • !拘束開始・解除の時刻を記録
  • !精神保健福祉法に基づく手続きの確認